日記・コラム DIARY

佐藤哲三騎手の落馬事故は残念でなりません…

2012年11月28日

 先週の京都競馬で佐藤哲三騎手が落馬事故に遭い、複数の骨折を負う事態となりました。これはラチを支えている支柱に接触したもので、以前から危険が指摘されていました。騎手会で要請を出して、年明けから改善策をとることでJRAと合意していた最中での出来事でしたから、悔いが残るところです。支柱は細いとはいえ鉄製。馬から落ちた勢いで接触すれば、生身の人間は大きなダメージを負うことは避けられません。スポンジを巻くのがいいのか、素材を替えるのがいいのか、当たったら抜けてしまう構造物はないのかと、議論を重ねているうちに事故が起こってしまったのは残念でなりません。

 また、調教中の事故で森一馬騎手が長期入院を余儀なくされるケガを負ったのも先週でした。危険と隣り合わせの仕事ではありますが、みんなで気をつけて、無事故を目指さないといけません。暗いニュースは競馬ファンを減らしてしまいます。

 さて、今週はジャパンカップダート。外国馬の参戦がないのは寂しい限りで、これは右回りの阪神コースで開催されるようになってからの傾向ではないでしょうか。ダートの本場アメリカはすべて左回りですから、故障リスクを考えれば遠征してこないのもわかる気がします。せっかく中京が素晴らしいコースに改装されたわけですから、そういう選択肢も考えてほしいと個人的に思っています。

 騎乗馬は、佐藤哲三騎手のお手馬であるエスポワールシチーとなりました。ちょっと複雑な心境ですが、一生懸命に乗ることが病床の彼への最大の励ましになるはずです。今朝の追い切りに乗りましたが、意外に掛かって行く馬だなという印象を受けました。先行激化が予想できるだけに、展開面では柔軟に考えて能力を引き出したいと思っています。

表彰式でのユタカコールうれしかったです

2012年11月21日

 マイルCSのサダムパテック、強かったですね。最内枠をもらっていたので、インにこだわって乗るつもりで腹を決めてはいましたが、馬が外からのプレッシャーによく耐えてくれました。直線の半ばで余力たっぷり。これは勝ったろう、いやこうなったら勝たなきゃ、と思い、あとは必死で追いました。

 追い切りの感触がよかったので勝つチャンスは十分あると思ってはいましたが、結果として勝てたのは本当に凄いことです。みんなが勝つ気満々で臨むのがGIレース、この達成感はやっぱり格別です。

 サダムパテックの香港マイル出走も正式に決まりました。これで今年はドバイ、フランス、イギリス、アメリカ、香港と5か国で騎乗するわけで、そういう意味では充実した年です。しかしそう思えるのも、2年ぶりにGIを勝てたからではありますが。

 表彰式でのユタカコールもうれしかったです。これからもよろしくお願いします。

 今週はローズキングダムでジャパンカップに参戦します。相手は相当に強力ですが、逃げ馬が不在で展開が微妙ですし、折り合いをうまくつけて力を出し切れば、ひょっとするかもしれません。

今週はサダムパテックでマイルCSに参戦します

2012年11月15日

 昨日、今日と、二日連続でローズキングダムの調教に騎乗しました。実は昨日追い切る予定とお聞きしていたのですが、ダクを踏んでいる様子をジッと見つめていた橋口先生から「やっぱり、明日にするわ。今日は普通のところで」という指示。馬がけっこうヤル気になっていて、なだめるのが大変でしたが、ああいう臨機応変さが敏腕調教師たる所以なのでしょうね。今朝の追い切りは、少し右側にもたれる面はあったものの、動きには往年の活力を感じました。強力なメンバーが揃ったジャパンカップですが、ローズキングダム自身もこのレースのチャンピオンなわけですから、底力に期待したいです。

 今週はサダムパテックでマイルチャンピオンシップに参戦します。ボクがまだ勝っていない国内のG1は、このマイルCSと朝日杯FSの二つだけですが、今回のサダムパテックには大仕事をしてくれそうな雰囲気を大いに感じています。なんとかならないですかねえ、って言っていないで、ボク自身の気持ちを奮い立たせて頑張ります。応援してください。

土曜は京都、日曜は東京で騎乗します

2012年11月07日

「惜しかったね」と、何人の人にねぎらいの言葉をいただいたでしょうか。それだけ、ブリーダーズカップ・ターフのトレイルブレイザーの善戦ぶりを見ていただいていたということ。ありがたいですね。いま痛切に思うのは、来年もあの舞台に立っていたいということです。

 今朝はさっそく栗東で調教に参加。ブリーダーズカップ・ジュベナイルフィリーズターフを勝ったルメール騎手もいて、「ホントどこでも会うね」と二人で言い合っていました。週末は、土曜は京都、日曜は東京で騎乗します。日曜の武蔵野Sはシルクフォーチュンという楽しみな馬での参戦。GIの裏ではありますが、存在感を出していきたいものです。

トレイルブレイザーは4着でした

2012年11月04日

 ブリーダーズカップ・ターフに挑戦したトレイルブレイザーは4着でした。

 この結果に満足しているわけではありませんが、厩舎のスタッフも馬も、ベストを尽くしてよく頑張ったと思います。

 いい形でスムースに最後のコーナーを回ることができたので、あそこまで行ったら勝ちたかったというのが本音ですが、ハイペースで逃げていた馬に、並んだところから再び突き放されたのですから、相手が強かったとしか言えません。悔いがないかといえば、全くないはずはありませんが、力は出し切ったと思います。まだまだ、何度でも挑戦したいです。