日記・コラム DIARY

ブルーなクリスマスでした

2005年12月26日

 一夜明けても、まだモヤモヤした気持ちが晴れません。

 なにが原因なのかはわかりませんが、昨日のディープインパクトは普通のいい馬という感じでした。最後まで、いつものような空を飛ぶような走りをしてくれませんでした。

 ただ、それでも勝ち馬まで半馬身差です。こんなときこそ、ボクが力になってあの馬の戦跡にキズがつかないようにしてやれなかったのかと、それだけが悔いとして残ります。ジョッキーとしての力不足を感じた、ブルーなクリスマスでした。

感触上々、気になるところはありません

2005年12月21日

 先週のアドマイヤグルーヴの走りには、ちょっと感動してしまいました。ラストランをいい形で締めくくりたいとだけ考えて騎乗していましたが、あそこまで鮮やかに勝たれてしまうと、別れるのが惜しくなったりしました。とはいえ、それは人間のエゴ。最後まで誇り高いヒロインを通したアドマイヤグルーヴには、繁殖牝馬としてもいい仕事をしてもらいたいものです。

 今日はディープインパクトの追い切りで栗東トレセンへ。木曜日に追う予定もあったようですが、今夜から雪が降るかもしれないということで、今朝追いました。感触はもちろん上々。気になるところはなにもありません。初めての古馬との対戦ですし、なにしろ最高峰の競馬ですから結果はわかりませんが、勝たなければいけないという使命を背負っているのはよく自覚しています。とにかく頑張ります。

アドマイヤグルーヴに花道を

2005年12月14日

 木枯らしが吹きつける寒い栗東で、攻め馬をつけてきました。池江郎厩舎の新馬、河内厩舎の新馬、それとアドマイヤグルーヴの追い切りにまたがりました。これからが楽しみな新馬に乗るのもわくわくしますが、今日のメーンはアドマイヤグルーヴ。長くつきあってきた馬ですが、いよいよ今週の阪神牝馬Sが現役最後の1戦になりそうだからです。坂路の時計はエラーでしたが、多分、51秒ソコソコの好タイムだったと思います。ケイコの動きはいつもいい馬ですが、今日も文句なしでした。強い相手もいますが、花道を飾らせてあげたいものです。

さらに精進しなければいけません

2005年12月11日

 話題の3億円馬、フサイチジャンクが無事に(笑)新馬勝ち。関口オーナーはもちろん、人気テレビ番組「ジャンクスポーツ」の浜ちゃんまで出てきたものですから、ウィナーズサークルはG1を勝ったみたいな大賑わいとなりました。まだこれからの馬ですが、勝ちっぷりはなかなかのものでした。

 そのあとは、大急ぎでディープインパクトの勝負服に着替えて、ナンバーMVPの授賞式に臨みました。歴代の受賞選手が紹介されると、スタンドから「ウォー!」という声が聞こえてきて、改めて誇らしい気持ちになりました。10数年前、スポーツ雑誌「Number」が競馬を取り上げようとしたとき、なかには「競馬はスポーツなのか?」と異論を唱える方もいたそうですが、こうしてあらゆるスポーツの中から競馬人としてMVPに選出されるようになったわけですから、達成感は格別です。これからは賞の名に恥じないように、さらに精進しなければいけません。身の引き締まる思いです。

 朝日杯FSのダイアモンドヘッドは、5着でした。現状では精一杯の結果でしたが、この馬はこれから強くなる馬。悲観する必要はまったくありません。

身に余る光栄

2005年12月05日

 阪神ジュベナイルフィリーズのアルーリングボイスは、「なんで?」と首をひねりたくなるレース内容。開幕週の馬場だけに、この外枠はしんどそうだなあ、とは思っていましたが、それだけとは思えない負けっぷりでした。まさか距離? いやいや、まだそうだとは思いたくないのですが…。

 それとは別の話。身に余る光栄と言ってもいい、素晴らしい賞をいただけることになりましたので、皆さんにご報告します。それは「ナンバーMVP賞」。なにそれ? と思われる方もいらっしゃるでしょうが、これはスポーツ界全体で、今年一年を通じて最も活躍した人に与えられる表彰なのです。伝統のスポーツ雑誌『Number』は、早い時期から競馬をスポーツのカテゴリーの一つとして取り上げてくれていることで好感を持っていた雑誌なのですが、そういう見識のある媒体からMVPに指名されたのですから、これは心の底からうれしい。野球の野茂さん、サッカーの中田ヒデさん、古くは長島茂雄さんといったそうそうたる面々が受賞されていて、競馬界からは初めてというのですからすごいでしょう。

 授賞式は今度の日曜日、朝日杯フューチュリティステークス当日の中山競馬場の昼休み。きっと晴れがましい顔をしたボクがそこにいるはずです。