日記・コラム DIARY

ハットトリックがまたまたやってくれました

2005年01月30日

 ハットトリックがまたまたやってくれました。東京新聞杯快勝で、年明けの京都金杯に続いて重賞2連勝です。
 今日は乗っていても本当に強くなったなと感じましたし、あとでその内容を吟味しても並みの馬ではやれない芸当をやってのけたことがわかります。上がり33秒9の競馬で、後方から楽に差し切ってしまったのですから。でも、この先にあるG1で戦うためには、まだ足りないものがあるような気もします。楽しみが大きく広がったのは確かですが、浮かれてばかりもいられません。
 週半ばの川崎記念は、タイムパラドックスが本来の走りで勝ってくれました。2着のシーキングザダイヤもかなりしぶとさを増しており、手こずりましたが、そこはG1ウィナーの貫禄を示した形です。ちなみに、川崎記念は今年初のG1レースでした。これを手にしたというのは気持ち的にも大きなことです。1月は、これ以上ないと言っていいぐらいの結果を残せたと思います。

本当に、今年は気持ちのいい滑り出しができています

2005年01月24日

JRA賞の表彰式で東京へ。こんなときぐらいしかタキシードを着るチャンスがないので、何着か持っている自前の服をバレないように着回しで使っています。そう、サイズは昔からまったく変わっていないんですよね。今年は3年連続で騎手大賞をいただきました。続けてこそ価値があるのが記録というものですから、改めてその重みを感じています。来年もこの晴れがましい場所に立っていられるように頑張ります。
 先週は印象に残ることがたくさんありました。ひとつには、若駒Sで期待通りに走ってくれたディープインパクト。ブラックタイドの弟ですが、こちらは集中力の高さで兄をしのぐものを持っているようです。まだまだこれからの馬ですが、このまま順調に成長してくれれば、大きな仕事が期待できる馬になりそうです。
 区切りの2500勝をやってしまえたのもうれしかったです。今月中には、と漠然と思っていましたから、サッと通過できたのは何よりでした。変にもたつくと、自分自身肩に力が入っているのがわかってリズムを崩すもとになったりします。それにしても、2500勝は、重たい数字。数え切れないぐらいのたくさんの方に感謝の気持ちがわき上がってくる気がします。
 この京都開催にマークした21勝という数字も新記録だそうです。本当に、今年は気持ちのいい滑り出しができています。

日経新春杯について

2005年01月16日

 日経新春杯のナリタセンチュリーは、どうも本調子ではなかったような感じです。ポジションは予定通りでしたが、息が入る場所が一度もなく、3コーナーあたりでは隣のサクラセンチュリーと明らかに脚色が違っていました。58キロのハンデも見込まれ過ぎの感はありました。
 4コーナー手前の不利が大きかったように見えるかもしれませんが、あの場面ではすでに抜けて行く脚がありません。そもそもあんな不利を食らいそうな場所にいること自体が動きが悪い証拠なんです。ファンの皆さんには、勝ったサクラセンチュリーに外から押し込められたように見えたかもしれませんがそうではなく、内の馬が徐々に外に張り出して来ていて、ボクの馬がその圧力に押されてフラフラしたのが真相です。立場が逆になって、ボクが誤解されるケースもよくあるので、今回は佐藤哲三騎手の名誉のために書いておきます。

今日も、コンブのいい匂いを持って帰ります

2005年01月10日

 ペールギュントでシンザン記念勝ち。最後は安藤さんのマイネルハーティーとの競り合いになって、運がいい方が勝ちという形。ボクに少しだけツキがあったようです。それにしても、ペールギュントは安藤さんが乗っていた馬ですし、マイネルハーティーはボクが乗っていた馬という、妙な形での勝負。どちらも相手馬をよく知っているものですから、序盤から微妙な駆け引きがあって面白かったです。
 シンザン記念はボクと相性のいいレースで、勝つと賞品に日高コンブが山ほどもらえるんです。当然近所の方にもおすそ分けするわけで、ボクよりも周りの人たちのほうがこのレースを楽しみにしていてくれます。今日も、コンブのいい匂いを持って帰ります。
 3日間競馬を、京都ー中山ー京都という順に乗りました。これは実は理想的な形で、前日も含めて4日間も同じ場所に閉じ込められては息が詰まります。間に新幹線の往復を入れて、気分転換を図るのがボクにはちょうどいいのです。

寒い一日でしたが、気分はホットです

2005年01月05日

 今日はボクらの元日。栗東トレセンは雪で大変だったそうですが、ボク自身は昨日の午後から京都競馬場に泊り込んでいて、そんな天気とは想像もつきませんでした。初日から全12鞍の騎乗依頼をいただき、どれも有力馬ばかりという恵まれた滑り出し。体もよく動いて5勝をあげることができたのですから満足しなければいけません。特に京都金杯のハットトリックは、期待通りよく伸びて勝ってくれました。内枠を引いたときは正直困ったなと感じましたが、下げて外に持ち出してという手順を踏んでも、大丈夫届いてくれました。まだまだ奥がある馬だと思います。寒い一日でしたが、気分はホットです。

新年明けましておめでとうございます

2005年01月01日

 新年明けましておめでとうございます。
 
 振り返れば2004年は、世界中が異常気象や天災人災に翻弄され続けた1年だったように思います。あまりいい年ではなかったかもしれません。その中で、個人的には大きなケガに見舞われることもなく、年間を通して充実した騎乗生活がまっとうできたのは幸せなことでした。中身の濃さには満足していませんが、2年連続で200勝の大台を突破できたことは誇りに感じています。
 
 昨年の出来事で強く印象に残ったのは、年末に関西騎手クラブが音頭を取って兵庫県豊岡市の水害にあわれた地域を訪問したときのことです。ジョッキーってどんな仕事なのかさえ知らない幼稚園の子供たちでしたが、ボク達の気持ちが通じたのか、訪問を心から喜んでくれて、それに触れただけで目頭が熱くなる思いが抑えられませんでした。関東からわざわざやってきてくれたジョッキーもいたわけですが、帰りの車中、みんなで「来てよかったねえ」と、暖かい気持ちを共有しあえたのが今も心に残ります。
 
 ジョッキーの仕事はファンの皆さんにいい競馬を見てもらうことです。競馬場にわざわざ足を運んでいただいた人に、「見に来てよかったねえ」と言ってもらえるような、そんな仕事をします。目標に具体的な数字をあげるのは好きではないのですが、今年はG1を10勝します、と年頭に宣言してしまいます。
 
 世の中全体がいい年になり、そのうえでボクにとってもいい年になれば最高です。