日記・コラム DIARY

競馬の祭典

2018年11月07日

JRAのファンの皆さんが初めて経験された、1日でG1レースを3つ連続で楽しむ競馬。馬場側から見て、盛り上がってくださっているなとは感じましたが、ピークへの持って行き方に戸惑っているのかなとも少し思いました。米国では2日間で14ものG1が矢継ぎ早に行われるブリーダーズカップが開催され、まさに競馬の祭典の賑やかさ、華やかさに包まれるわけですが、その点で日本人はまとめてドンと楽しんでしまうことにボクらも含めて不慣れなのかもしれません。でも、これはまさに慣れの問題。例えば、2歳の牡牝のG1を同じ日に楽しんでしまうとか、そんなところから定着させていくのはアリなのかなとも思いました。

個人的にはマテラスカイの惜敗が痛恨。直線に向いたときに、真後ろにグレイスフルリープにつけられていたのは驚きで、ルメールの充実ぶりを認めないわけにはいきません。とはいえ、感心してばかりもいられないところです。頑張ります。

土曜日は、オジュウチョウサンで東京競馬場が盛り上がりました。7頭立ての1000万条件戦なのに、場内の声援は重賞を上回るそれ。そんな雰囲気の中で障害戦からの連勝を11まで延ばすのですから、スター性は文句なしです。ただし、時計的には強調できない内容。まだ伸びシロはありそうですが、真価を問われるのは次走かもしれません。

残念な結果

2018年10月31日

天皇賞のマカヒキは残念な結果。馬の雰囲気は非常にいいものを感じていましたが、緩みのない流れになって、脚がたまるところがありませんでした。逃げ馬がいないからスローペース、という単純なことにはならないことも想定できていましたが、あれほどの息を入れにくい流れになるのは意外でした。競馬の難しさであり面白いところなんですが、マカヒキには難しい形になりました。とはいえ着実に上向いているのは間違いなく、次に期待しています。

天皇賞のあとは、そのままフランスに渡っています。いまは31日の朝ですが、これからメゾンラフィット競馬場で、ジェニアルに騎乗します。松永幹夫厩舎から、フランスで開業している小林智厩舎に移籍して迎える初戦が、今日の重賞です。7月に重賞を勝ったのがこのメゾンラフィットですから、コース相性のよさに期待しています。日本のメディアがどんな扱いをするかは結果次第でしょうけど、ちょっぴりでも注目していただけたらうれしいです。

週末はもちろん日本で騎乗します。日曜は、京都競馬場でG1レースを一挙に3つ行なう、JBC諸競走。幸い、3つ全てに騎乗予定があり、ワクワクしています。こちらにも注目ください。

競馬あるある

2018年10月24日

菊花賞は10番人気のユーキャンスマイルで3着。スローペースは読めていたんですが、あれほどの超スローとまでは、誰も考えなかったでしょうね。逃げ宣言している馬がいましたが、なんとその馬が出遅れ。これは実は“競馬あるある”とでも言うべき事象で、本当によくあることなのに、起きてから気づくというヤツです。悔いの残る競馬をした気持ちになったジョッキーは多かったはずです。ボク自身は、それなりに満足のできる騎乗。3着で喜ぶわけにはいきませんが、ルメールさんが直線入り口で少し窮屈になったことすら自分の利にしてしまう引きの強さを羨ましく思いながらも、どこかで雪辱をと誓っているところです。

うれしかったのは、菊花賞当日の芝1800mの新馬戦を勝てたこと。例年、素質馬が揃う新馬戦ですが、ボクはセレクトセールで2億4000万円という高値がついたワールドプレミアに騎乗していました。道中や抜け出してからもフラフラするという若さ満載の走りでしたが、一瞬の集中力に将来性を感じました。あれが伝説の新馬戦になるかどうかは、これからの活躍次第ですが、可能性は十分あるはずです。

さて、今週は天皇賞です。豪華メンバーですが、見渡せば先行馬不在。どう見てもスローペースと読めるところですが、これが速いペースに流れたりするのも“競馬あるある”。先入観にこだわらず、臨機の騎乗でマカヒキの高い能力を引き出したいものです。ダービー馬に乗れるというのは、それだけで大変な名誉なのです。